OpenAIの売上とChatGPT週次利用者|7億人報道の答え合わせ
2025年8月に紹介した「OpenAIの年商16兆円、ChatGPT週次利用者7億人」の報道を、2026年10月の時点で答え合わせします。売上・利用者数・有料会員・評価額のいまの数字と、会社発表と報道の見分け方をまとめます。

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?この記事はこんな方に
- 「OpenAI 売上」「ChatGPT 利用者数」を調べていて、いまの数字を知りたい方
- 2025年の「年商16兆円」「7億人」という見出しが、正しかったのか気になる方
- 社内の資料や企画書に、OpenAIの数字を引用したい方
!この記事でわかること
- 2025年の報道が当たっていた点と、外れていた点
- 2026年10月時点の売上・利用者数・有料会員・評価額
- 会社発表と推計の見分け方、数字の読み方

こんにちは、ヒカリです。
2025年8月に私たちは、OpenAIの売上とChatGPTの利用者数に関するニュースを紹介しました。見出しの「16兆円」には、じつは円への換算ミスがありました。この記事では、当時の報道、いまの数字、答え合わせ、数字の読み方、私たちが気にしておきたいことを、順番に整理しますね。
2025年の報道は何を伝えたか
2025年7月31日、米メディアのThe Informationが、OpenAIの年換算売上が約120億ドルに達し、ChatGPTの週次利用者が約7億人になったと報じました。ロイターはこれを伝えたうえで、OpenAIに確認できなかったと書いています。OpenAIはコメントを控えました(出典1)。
私たちの記事は、この報道を2025年8月に日本語で紹介したものです。記事が挙げていた主な数字は次のとおりです。
記事にはほかにも、2025年のキャッシュバーン(現金の消費)の予測、ソフトバンクとの共同投資、競合のAnthropicの売上と企業価値が書かれていました。見出しは「年商16兆円突破」でした。
ヒカリちゃんのまとめ2025年の数字は、会社の発表ではなく報道が出どころでした。そのうえで見出しの円換算に誤りがあったので、次の章から数字を確かめ直します。
OpenAIの売上と利用者数、いまの数字
2025年7月から2026年10月までに出た主な数字を、出どころ別に並べます。「会社発表」はOpenAIが自分で出した数字、「報道」は関係者への取材や投資家向け資料に基づく数字です。
| 時期 | 数字 | 出どころ |
|---|---|---|
| 2025年7月31日 | 年換算売上 約120億ドル、週次利用者 約7億人 | 報道(The Information。OpenAIは確認せず) |
| 2025年10月6日 | 週次利用者 8億人 | 会社発表(Sam Altman氏。開発者向け行事 DevDay) |
| 2026年1月18日 | 年換算売上は2025年中に200億ドルを超えた(2024年は60億ドル) | 会社発表(CFOのSarah Friar氏のブログ) |
| 2026年2月27日 | 週次利用者 9億人、有料会員 5,000万人 | 会社発表 |
| 2026年4月1日 | 1,220億ドルの調達を完了。評価額は8,520億ドル(調達後) | 会社発表 |
| 2026年6月16日 | 1〜3月の売上 57億ドル、現金の消費 37億ドル、手元資金 730億ドル | 報道(The Information。投資家向け資料) |
| 2026年7月29日 | 週次利用者が10億人に近づいている | 報道(The Information。OpenAIの発表ではない) |
| 2026年9月29日 | 8月の年換算売上は約400億ドル。300億ドル以上を、調達前の評価額約1.4兆ドルで調達する交渉中 | 報道(Bloomberg。まとまってはいない) |
| 2026年10月9日 | 9月末の年換算売上は約500億ドル。2026年末に700億ドル以上を見込む | 報道(Bloomberg) |
円にすると、1ドル150円で計算して、9月末の年換算売上500億ドルは約7兆5,000億円、評価額8,520億ドルは約128兆円です(私たちの計算。実際の為替とは異なります)。
ヒカリちゃんのまとめ会社が出した最新の数字は、週次利用者9億人、有料会員5,000万人です。売上や評価額の最新値は、まだ報道の段階のものが多いと覚えておいてください。
2025年の記事の答え合わせ
2025年8月の記事に書いたことが、2026年10月から見てどうだったかを確かめます。いちばん大きな誤りは、円への換算でした。120億ドルは、1ドル150円で約1兆8,000億円です。記事は桁を1つ間違えて、約16.7兆円と書いていました。
| 当時書いたこと | いま振り返ると | 判定 |
|---|---|---|
| 年間売上が120億ドルに到達 | 報道としては正確だった。その後、会社が2025年中に200億ドル超と発表し、報道では2026年9月末に約500億ドルになった。 | 当たり |
| 円では約16.7兆円(見出しは「16兆円」) | 120億ドルは約1.8兆円。桁を間違えていた。 | 外れ |
| ChatGPTの週次利用者が7億人 | 報道どおりの数字。その後、会社が10月に8億人、2026年2月に9億人と発表した。 | 当たり |
| 5億人だったのは「2024年3月」 | 報道では、5億人に達したのは2025年3月末。1年早く書いていた。 | 外れ |
| 月次の収益は約10億ドル(約1.4兆円) | 10億ドルは報道どおり。円は桁が1つ違い、約1,500億円。 | 半分当たり |
| 400億ドル規模の資金調達(円で約55.7兆円) | 2025年3月に400億ドル(調達後の評価額3,000億ドル)を発表したのは事実。円は約6兆円で、桁を間違えていた。 | 半分当たり |
| Anthropicは2026年に売上120億ドル、企業価値は1,700億ドル | BloombergはAnthropicが2026年7月末に650億ドルに達したと報じた。ただし計上の方法がOpenAIと違う(4章)。いずれにせよ見込みを大きく上回った。 | 外れ |
| 生成AIの産業化が本格化する | OpenAIの年換算売上は、報道で約120億ドルから約500億ドルになった。 | 当たり |
| 高コスト構造の持続可能性が課題 | 2026年1〜3月に売上57億ドルに対し現金の消費が37億ドルと報じられた。一方で調達も大きく、手元資金は730億ドルに増えた。 | 半分当たり |
いちばんの見落としは、ドルから円への換算を確かめなかったことです。
ドルの数字は報道どおりでしたが、円の数字がすべて10倍になっていました。大きな数字を並べる記事ほど、換算を確かめる必要がありました。また、2025年の記事は「約」「見込み」の違いや、報道と会社発表の区別を示していませんでした。
ヒカリちゃんのまとめドルの数字はおおむね当たっていましたが、円への換算と時期の書き方に誤りがありました。引用するときは、元のドルの数字も添えるのがおすすめです。
こうした数字の読み方
OpenAIの数字を資料に引用するとき、確かめておきたい点を表にまとめました。
| 数字 | 読み方 |
|---|---|
| 会社発表と報道 | OpenAIが自分で出した数字(発表、CFOのブログ)と、取材や投資家向け資料に基づく報道は分けて書く。この記事の表の「出どころ」の欄が、その例。 |
| 年換算売上(ARR・ランレート) | 直近の月や週の売上を、1年分に引き延ばした数字。去年1年間の売上ではない。たとえば、月10億ドルなら年換算で120億ドル。 |
| 週次利用者 | 1週間に1回以上使った人の数。月次の数字(1か月に1回以上)より小さくなる。「利用者10億人」とだけ書かれたら、週次か月次かを確かめる。 |
| 利用者と有料会員 | 週次9億人に対して、有料の個人会員は5,000万人(2026年2月)。有料はおよそ18人に1人。 |
| 評価額と調達額 | 評価額は会社の値付けで、手元に入るお金ではない。調達額は実際に集めるお金。8,520億ドルと1,220億ドルは別の数字。 |
| 総額と純額 | Bloombergは、OpenAIが提携先を通した売上の自社の取り分だけを計上し、Anthropicは総額で数える、と伝えている。同じ「売上」でも比べにくい。 |
| 円換算 | 為替で大きく変わる。換算した日付と為替レートを書き、ドルの数字を併記する。 |
報道の数字は、その後に訂正されたり、発表と食い違ったりすることがあります。「交渉中」とされた調達は、まとまるまでは確定した話ではありません。
ヒカリちゃんのまとめ出どころ、期間、定義、通貨。この4つを確かめるだけで、数字の読み間違いはかなり減ります。迷ったら、会社発表の数字だけを使ってくださいね。
この数字は私たちの仕事に何を意味するか
OpenAIの規模が大きいことは、小さな会社にとって「サービスが安定して続く」ことを保証するものではありません。この記事のシリーズで確かめた範囲から、ツール選びに関わる点を3つ挙げます。
- プランは変わる。Plusは2024年に月20ドルでしたが、いまは日本で月3,000円です。間にGo(月1,400円)が加わり、2026年6月には無料版とGoで広告の試験も始まりました(ChatGPT Plusと無料版の違い、ChatGPTの費用の答え合わせ)。
- 機能は終わることがある。動画生成の「Sora」は2026年4月にWebとアプリの提供を終えました(Soraの答え合わせ)。個人向けプランでは、カスタムGPTを新しく作れなくなったとも報じられています(同記事)。
- 数字と使いやすさは別。利用者数や売上が伸びても、自社の業務に合うかは別の話です。
そのうえで、次のことをおすすめします。
- 特定の機能に業務を寄せすぎない。 資料や成果物は、自社のフォルダにも残しておきます
- 料金は年に数回、公式ページで確かめる。 予算に入れるのは、いま表示されている金額です
- 1社に絞らず、代わりのツールを知っておく。 比べ方は AIプラットフォームの記事 も参考にしてください
今後の料金がどうなるかは、この記事では予想しません。確認できる事実だけを、ここまでの表にまとめました。
ヒカリちゃんのまとめ会社が大きくなっても、プランや機能は変わります。料金を公式ページで確かめることと、成果物を手元に残すことの2つを習慣にしておくと安心です。
ChatGPTを使う私たちが見ておくこと
利用者が増え、会社が大きくなっても、私たちの使い方が変わるわけではありません。ただ、数字の背景を知っておくと、プラン選びの判断がしやすくなります。
日本向けのChatGPTの料金(2026年10月に公式の料金ページで確認した内容。詳しい違いは ChatGPT Plusと無料版の違い にまとめています)は次のとおりです。
- 無料版(0円) GPT-6 Lunaでのテキストチャットは無制限。広告が表示される場合があります
- Go(月1,400円) 無料版より多く使えます。広告が表示される場合があります
- Plus(月3,000円) GPT-6 Solで深く考えられます。広告は出ません
- Pro(月16,800円から) 3段階の利用枠から選びます
有料会員は報道・発表で5,000万人まで増えましたが、料金や機能はOpenAIの都合で変わります。実際に、2024年に月20ドルだったPlusは、いま日本では月3,000円です。料金の移り変わりは ChatGPTの費用の答え合わせ も参考にしてください。今後の動きとして、見ておきたい点は2つです。
- OpenAIの次の調達と、株式の上場(IPO)の動き。TechCrunchによると、Sam Altman氏は2026年中の上場を否定していますが、2027年が見込まれています(出典8)。
- OpenAIの発表で、週次利用者の数字が更新されるか。資料に書くなら、最新の発表か、報道かを分けて書きます。
OpenAIの目標や段階の話は、 OpenAIのAGI 5段階 の記事も合わせてどうぞ。
ヒカリちゃんのまとめ会社の数字がいくら大きくなっても、選ぶ基準は「自分の仕事で何回、何に使うか」です。契約の前には、料金ページでいまのプランを確かめてくださいね。
OpenAIの売上とChatGPT利用者数についてよくある質問
OpenAIの売上はいくらですか?
会社が発表した最新の数字は、2025年中に年換算売上が200億ドルを超えたというものです(2026年1月)。報道では、2026年9月末で約500億ドルとされています。年換算売上は直近の売上を1年分に引き延ばした数字で、1年間の売上そのものではありません。
ChatGPTの週次利用者は何人ですか?
OpenAIが発表した最新の数字は、2026年2月の9億人です。2026年7月には、10億人に近づいているとの報道が出ましたが、OpenAIが「週次10億人」と発表したことは確認できていません。
ChatGPTの有料会員は何人ですか?
OpenAIは2026年2月に、有料の個人会員が5,000万人になったと発表しました。それ以降の数字は、確認できていません。
OpenAIの評価額はいくらですか?
2026年4月に完了した調達では、調達後で8,520億ドルです(OpenAIの発表)。その後、約1.4兆ドルでの調達が交渉中と報じられていますが、まとまったとは確認できていません。
SOURCES
- Reuters(Yahoo Finance掲載)「OpenAI hits $12 billion in annualized revenue, The Information reports」(2025年7月31日) finance.yahoo.com(2026年10月26日確認)
- TechCrunch「Sam Altman says ChatGPT has hit 800M weekly active users」(2025年10月6日) techcrunch.com(検索結果で確認)
- Reuters(Yahoo Finance掲載)「OpenAI CFO says annualized revenue crosses $20 billion in 2025」(2026年1月19日) finance.yahoo.com(2026年10月26日確認)
- TechCrunch「ChatGPT reaches 900M weekly active users」(2026年2月27日) techcrunch.com(2026年10月26日確認)
- Silicon Republic「OpenAI closes larger than expected funding round of $122bn」(2026年4月1日) siliconrepublic.com(2026年10月26日確認)
- PYMNTS「OpenAI Ran Through $3.7 Billion in Q1 2026」(2026年6月17日。The Information報道の紹介) pymnts.com(2026年10月26日確認)
- The Next Web「OpenAI hit its billion-user goal, just seven months late」(2026年7月29日) thenextweb.com(2026年10月26日確認)
- TechCrunch「OpenAI reportedly in talks to raise $30B round at $1.4T valuation」(2026年9月29日。Bloomberg報道の紹介) techcrunch.com(2026年10月26日確認)
- Yahoo Finance「OpenAI projects $70 billion annualized revenue by end of 2026」(2026年10月9日。Bloomberg報道の紹介) finance.yahoo.com(2026年10月26日確認)
- Pulse 2.0「OpenAI: $40 Billion Raised At $300 Billion Post-Money Valuation」(2025年3月) pulse2.com(検索結果で確認)
- ChatGPT「プランと料金」(個人向け。ChatGPT Plusと無料版の違いの記事と同じ2026年10月26日確認の内容) chatgpt.com/ja-JP/pricing
「HowtoAI」は、2024年から multifverse.com で続けてきたAI活用の解説シリーズです。社名があたたかいデジタル(ATATAKAI Digital)に変わったことにともない、2026年10月からはこのブログの一つのカテゴリーとして続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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最終更新 2026年10月26日
