ElevenLabs「Eleven v3」の使い方と後継v4|料金・商用利用・声の権利
ElevenLabsの音声AI「Eleven v3」は正式版になり、後継のEleven v4も登場しました。無料での始め方と音声タグの使い方、料金と商用利用の条件、声のクローンで守るべきルールをまとめ、以前の記事の答え合わせもします。

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?この記事はこんな方に
- 「ElevenLabs v3」「Eleven v3 使い方」を調べて、いまの状況を知りたい方
- 動画のナレーションや社内研修の音声を、AIで作ってみたい方
- 自分や他人の声をAIで再現してよいのか、気になっている方
!この記事でわかること
- Eleven v3のその後と、2026年9月に出た後継の「Eleven v4」
- 無料で始める手順と、音声タグを使った読み上げの作り方
- 料金・商用利用の条件と、声のクローンで守るべきルール

こんにちは、ヒカリです。
2025年6月に「Eleven v3 (alpha)」を紹介してから、ElevenLabsの音声AIはずいぶん変わりました。この記事では、いまの状況、無料での始め方と使い方、料金、そして声のクローンと権利のルールを順番に見ていきます。最後に、当時の記事の答え合わせもしますね。
ElevenLabsのEleven v3はいまどうなっているか(2026年10月)
Eleven v3は、2026年2月に「alpha(試験版)」の表示が外れ、正式なモデルになりました。ただ、その約8か月後の2026年9月28日、ElevenLabsは次の世代の「Eleven v4」と、応答の速い「Eleven v4 Turbo」を発表しています。公式のヘルプでは、v3の説明ページにも「v4に切り替えて、自分の素材で試すことをおすすめします」と書かれています。
2025年の記事を書いてからの主な出来事を並べます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年4月14日 | ElevenLabsが東京に日本法人を設立。同社にとって初めての海外拠点で、日本語への対応を進めると発表した。 |
| 2025年6月3日 | 「Eleven v3 (alpha)」を研究プレビューとして公開。2025年の記事はこの直後に書いた。 |
| 2025年8月 | v3がAPI(開発者向けの接続口)で使えるようになり、複数の話者の会話を作る「Text to Dialogue」APIも全員に開放された。 |
| 2026年2月 | v3がalphaを卒業。公式の更新履歴では「より安定し、正確になり、遅延も小さくなった」と説明。会話エージェント向けの「v3 conversational」も追加された。 |
| 2026年9月28日 | 新しい仕組みで作り直した「Eleven v4」と「Eleven v4 Turbo」を発表。対応言語は90以上に増えた。 |
日本語の利用者にとって大きいのは、v4で日本語の品質が上がったと報じられていることです。TechCrunchによると、v4で品質の伸びがもっとも大きかった言語として、日本語、ブラジルのポルトガル語、標準中国語、広東語が挙げられています。
ヒカリちゃんのまとめEleven v3はいまも使えますが、ElevenLabsのおすすめはもう後継のEleven v4です。これから始めるなら、v4から試すのが近道ですね。
ElevenLabsの始め方と使い方:読み上げ音声を作る
プログラムを書かなくても、ブラウザで文章を入れるだけで音声が作れます。ElevenLabsの公式ガイドに沿って、最初の1本を作る流れをまとめます。
- elevenlabs.io で無料アカウントを作る。アカウントを持てるのは18歳以上と、利用ポリシーで決められています。
- 「Text to Speech(テキスト読み上げ)」の画面を開く。入力欄に、読ませたい文章を貼り付けます。
- 声(Voice)を選ぶ。公式ガイドは、仕上がりにもっとも影響するのは声の選び方だとしています。日本語なら、日本語を話す声を選ぶと自然になりやすいです。
- モデルを選ぶ。表現力を重視するなら「Eleven v4」を選びます。モデルの違いは次の章で説明します。
- 必要なところに音声タグを入れて、生成する。何度か作って聞き比べ、いちばん良いものをダウンロードします。
音声タグで「演技」を指示する
v3から入った「音声タグ」は、v4でもそのまま使えます。文章の中の、話し方を変えたい位置に、角かっこで短い指示を書きます。公式ヘルプに載っている例を挙げます。
| 種類 | タグの例 |
|---|---|
| 感情 | [curious](興味しんしん)、[crying](泣きながら)、[excited](わくわくして) |
| 話し方 | [whispers](ささやき)、[shouts](叫ぶ) |
| しぐさの音 | [laughs](笑う)、[clears throat](せき払い)、[sighs](ため息) |
| 効果音(v4) | [applause](拍手)、[light rain](小雨の音)など |
たとえば「[whispers] ここだけの話ですが、来月から新しいサービスが始まります。」のように書きます。v4のガイドでは、タグを具体的に書くほど意図どおりになりやすいこと、三点リーダー(…)で間が生まれることが説明されています。一方で、v4とv3はSSMLの「break」タグ(間の長さを秒で指定する書き方)に対応していません。
日本語で使うときのコツ
固有名詞や社名の読みを間違えるときは、本文の表記を読み方どおりに書き換えるのが手早い方法です。公式ガイドも、単語を直接置き換えるか、発音辞書を使う方法を案内しています。発音辞書は、長い原稿を作る「Studio」などで使えます。
ヒカリちゃんのまとめ文章を入れて、声とモデルを選んで、タグで演技をつける。この3つで、まずは1本作れます。同じ文章でも何回か生成して、聞き比べてから選んでくださいね。
Eleven v4・v3などモデルの選び方
ElevenLabsには、目的の違う音声モデルが並んでいます。公式のモデル一覧(2026年10月26日確認)から、日本語に対応する主なものを整理します。
| モデル | 向いている用途 | メモ |
|---|---|---|
| Eleven v4 | ナレーション、オーディオブック、キャラクターの声、会話劇 | いちばん新しい主力。90以上の言語。1回に約10,000文字まで |
| Eleven v4 Turbo | 電話の応対や対話型のAIなど、すぐに返事が必要な用途 | 推論の遅延は中央値で約100ミリ秒。音声タグも使える |
| Eleven v3 | 表現豊かな読み上げ、複数話者の会話 | 前の世代。70以上の言語。1回に約5,000文字まで |
| Multilingual v2 | 落ち着いた長めのナレーション | 29言語。安定した長い音声向け |
| Flash v2.5 | 大量の処理、低遅延の用途 | 32言語。遅延は約75ミリ秒 |
迷ったら、動画や研修のナレーションには「Eleven v4」、会話するAIの声には「Eleven v4 Turbo」と考えれば十分です。ElevenLabsの公式ガイドも、ほとんどの場合v4のほうが良い結果になるとしています。なお、AIと声で会話するだけなら、ChatGPTの音声モードという選択肢もあります(ChatGPT音声モードの記事)。ただし、すでにv3で作った作品の続きを作るときは、声の雰囲気をそろえるために、同じモデルで続けるほうが安全な場合もあります。
v4には、v3にはなかった変化もあります。ある言語で録った声に別の言語を話させても、元の声の訛りを引きずらず、その言語として自然に話すよう作られています。英語話者の声で日本語のナレーションを作る、といった使い方がしやすくなりました。
ヒカリちゃんのまとめ作り置きのナレーションはEleven v4、その場で返事をする声はv4 Turbo。この2つを覚えておけば、まず困りません。
ElevenLabsの料金:無料プランと商用利用の条件
料金は月ごとの「クレジット」で決まります。Webで読み上げを作る場合、基本は1文字1クレジットです。日本語の料金ページでも、価格はドル建て・税別で表示されています(2026年10月26日確認)。
| プラン | 月額(税別) | クレジット/月 | 主な違い |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 10,000(読み上げ約10分) | 商用利用できない。声のクローンなし |
| Starter | 6ドル | 30,000(約30分) | 商用ライセンス。インスタント・ボイスクローン |
| Creator | 22ドル | 121,000(約121分) | プロフェッショナル・ボイスクローンも使える |
| Pro | 99ドル | 600,000(約600分) | 大量に作る個人・チーム向け |
この上にScale(月299ドル)、Business(月990ドル)、個別見積もりのEnterpriseがあります。StarterとCreatorには初月の割引が表示されることがあるので、申し込む前に料金ページを確かめてください。開発者がAPIで使う場合は、1,000文字あたりEleven v4が0.08ドル、v4 Turboが0.04ドルと公式ページに載っています。
無料プランの音声は、仕事には使えない
ここがいちばん大事なところです。ElevenLabsのヘルプによると、無料プランには商用ライセンスがなく、どんな商用目的にも使えません。仕事以外で公開する場合も、タイトルに「elevenlabs.io」か「11.ai」と入れて、ElevenLabsで作ったことを示す必要があります。
- 有料プランの期間中に作った音声は、商用で使える。解約したあとも使い続けられると案内されています。
- 有料プランの前後に作った音声は、商用では使えない。無料で試作した音声を、あとで契約して仕事に流用することはできません。仕事で使う音声は、契約してから作り直します。
- ベータ版の機能で作った音声は、商用で使えない。新機能を使うときは、ベータ扱いかどうかを確かめます。
ヒカリちゃんのまとめ無料プランは「試してみる」ためのものです。会社の動画や広告に使う音声は、有料プランに入ってから作ってくださいね。
声のクローンと権利:ElevenLabsで守るべきルール
インスタント・ボイスクローン自体は以前からある機能ですが、v4では10秒ほどの音声からでも、元の声を高い精度で再現できるようになったと公式は説明しています。便利な反面、他人の声をまねることも簡単になっています。ElevenLabsの規約と、日本で出た新しい指針の両方を押さえておきましょう。
ElevenLabsが決めていること
- インスタント・ボイスクローンは、権利と同意の確認が前提。作成の画面で「声をクローンする権利と同意がある」ことを確認してから保存する手順になっています。
- プロフェッショナル・ボイスクローンは、自分の声だけ。公式ヘルプは、本人の同意があっても他人の声では作れず、本人確認の手続きが必要だとしています。声を共有したい人は、自分のアカウントで作って共有リンクを渡します。
- 生きている人の声は、明確な同意なしにまねできない。利用ポリシー(2026年10月9日更新)は、本人の明確で十分な説明を受けた同意などがない限り、声や姿をまねることを禁じています。政治家や候補者のなりすまし、だますための広告も禁止です。
- 18歳未満の声は使えない。18歳未満の人の録音を、声のモデル作りに使うことも禁止されています。
ElevenLabsは、著名人に似た声のクローンを作れないようにする「no-go voices」という仕組みも設けています。ただし対象は著名人の一部の声で、対象を広げることは検討中だと公式は説明しています。ElevenLabsは安全への取り組みのページで、生成された音声を作成したアカウントまでたどれる仕組みがあると説明しています。「ばれないだろう」という使い方は通用しないと考えてください。
日本でも「声」の扱いが整理された
法務省は2026年8月7日、有識者による検討会の取りまとめ報告書(副題「生成AIによるパブリシティ権侵害等に関する解釈指針」)を公表しました。生成AIで他人の肖像や声を無断で使った場合の民事上の責任を整理したものです。共同通信によると、7月の原案の段階で、声も肖像と同じように「パブリシティ権」などの保護の対象になると明記する方針が示され、声優などの声に似せたAI動画を収益目的でSNSに投稿すると、権利の侵害に当たり得るという見方が示されています。
作れる声と、使ってよい声は、別のものです。
仕事で使うなら、自分の声か、ElevenLabsのライブラリにある声、あるいは本人と書面で約束した声に限るのが安全です。社員の声をクローンする場合も、何に使い、いつまで使い、退職したらどうするかを先に決めておきましょう。
ヒカリちゃんのまとめ声は、その人そのものです。自分の声か、許可がはっきりしている声だけを使う。これを守れば、安心して音声AIを仕事に使えます。
2025年の記事の答え合わせ
私たちは2025年6月、「声まで演技する音声AI」としてEleven v3 (alpha)を紹介しました。当時書いたことが、いまどうなっているかを確かめます。
| 当時書いたこと | いま振り返ると | 判定 |
|---|---|---|
| 70以上の言語に対応し、タグでささやきや笑いを表現できる | v3はそのまま。後継のv4は90以上の言語に広がり、タグも引き継いだ。 | 当たり |
| Text to Dialogue APIで、話者の切り替えや割り込みまで再現できる | 2025年8月に全員に開放され、v4でも使える。 | 当たり |
| パブリックAPIはまもなく公開 | 2025年8月にAPIで使えるようになった。 | 当たり |
| v3はリアルタイム用途に向かない。v2.5 TurboかFlashを使う | 当時は正確。いまはv3 conversationalやv4 Turboがあり、v2.5 Turboは非推奨になった。 | いまは違う |
| プロフェッショナル・ボイスクローンはv3では制限がある | 当時は正確。v4では完全に対応した。ただし、作れるのは自分の声だけ。 | 半分当たり |
| 6月末まで80%オフ。その後はMultilingual v2と同じ価格帯 | 当時の公式発表どおり。割引は終わり、Webでは1文字1クレジットが基本。 | 当時は正確 |
| 日本語でも自然なイントネーションで話せる(FAQ) | v4で日本語の品質が大きく伸びたと報じられた。当時はまだ伸びしろがあったと言える。 | 半分当たり |
いちばんの見落としは、声の権利と商用利用の条件を書かなかったことです。
当時の記事は、何ができるかを中心に書いていました。誰の声なら使ってよいのか、無料プランで作った音声を仕事に使えるのかには触れていません。音声を作る人にとって、そこがいちばん先に知るべきことでした。
ヒカリちゃんのまとめ機能の説明はおおむね当たっていましたが、モデルの世代交代は予想より早く進みました。抜けていた権利の話は、この記事で補いました。
ElevenLabsとEleven v3についてよくある質問
Eleven v3はまだalpha版ですか?
いいえ。2026年2月にalphaを卒業しています。2026年9月には後継のEleven v4が出ており、ElevenLabsはv4への切り替えをすすめています。
ElevenLabsは無料で使えますか?商用利用はできますか?
無料プランでも月10,000クレジット(読み上げ約10分)まで試せます。ただし商用利用はできず、公開するときは「elevenlabs.io」などの表記が必要です。仕事で使うなら、月6ドルのStarter以上を契約してから音声を作ります。
有名人や知り合いの声をクローンしてもいいですか?
ElevenLabsの利用ポリシーは、本人の明確な同意などがない限り、生きている人の声をまねることを禁じています。プロフェッショナル・ボイスクローンは自分の声でしか作れません。日本でも法務省が2026年8月、声の無断利用に関する指針を公表しています。
日本語の読み上げは自然ですか?
Eleven v4では、日本語は品質の伸びが特に大きかった言語の一つとして報じられています。日本語を話す声を選び、読み間違える語は表記を書き換えると、さらに自然になります。
SOURCES
- ElevenLabs「Eleven v3」ブログ(2025年6月3日、alpha卒業の追記あり。2026年10月26日確認) elevenlabs.io/blog/eleven-v3
- ElevenLabs「Eleven v4」ブログ(2026年9月28日、10月19日更新。2026年10月26日確認) elevenlabs.io/blog/eleven-v4
- ElevenLabs Changelog「Eleven v3 API」(2025年8月20日) elevenlabs.io/docs/changelog/2025/8/20
- ElevenLabs Changelog「v3 is out of alpha」(2026年2月2日) elevenlabs.io/docs/changelog/2026/2/2
- ElevenLabs Changelog「Eleven v3 conversational model」(2026年2月9日) elevenlabs.io/docs/changelog/2026/2/9
- ElevenLabs Docs「Models」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/overview/models
- ElevenLabs Help「What is Eleven v4?」「What is Eleven v3?」「How do audio tags work with Eleven v3 and v4?」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/help-center/…/what-is-eleven-v4
- ElevenLabs Docs「Best practices(Prompting Eleven v4)」「Text to Speech」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/overview/capabilities/text-to-speech/best-practices
- ElevenLabs 料金ページ(日本語)/API料金(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/ja/pricing、elevenlabs.io/pricing/api
- ElevenLabs Help「Can I publish the content I generate on the platform?」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/help-center/legal/can-i-publish-…
- ElevenLabs Docs「Instant Voice Cloning」/Help「Can I create a Professional Voice Clone of someone else's voice?」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/eleven-creative/voices/voice-cloning/instant-voice-cloning
- ElevenLabs「Prohibited Use Policy」(2026年10月9日更新。2026年10月26日確認) elevenlabs.io/use-policy
- ElevenLabs Help「What are No-Go Voices?」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/docs/help-center/legal/what-are-no-go-voices
- TechCrunch(2026年9月28日) techcrunch.com
- ビジネス+IT「イレブンラボが音声AI「Eleven v4」公開」(2026年9月29日) sbbit.jp/article/cont1/187132
- ElevenLabs「日本法人イレブンラボ合同会社を設立」(2025年4月14日) elevenlabs.io/ja/blog/elevenlabs-establishes-japanese-subsidiary-elevenlabs-gk
- 法務省「肖像、声等の無断利用による民事責任の在り方に関する検討会 取りまとめ報告書の公表について」(2026年8月7日) moj.go.jp/MINJI/minji05_00778.html
- 共同通信(熊本日日新聞掲載)「「声の権利」国が指針明記へ」(2026年7月13日) kumanichi.com/articles/2013110
- ElevenLabs「Safety」(2026年10月26日確認) elevenlabs.io/safety
「HowtoAI」は、2024年から multifverse.com で続けてきたAI活用の解説シリーズです。社名があたたかいデジタル(ATATAKAI Digital)に変わったことにともない、2026年10月からはこのブログの一つのカテゴリーとして続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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最終更新 2026年10月26日
