DeepSeekの使い方とChatGPTとの違い|2026年10月の最新版
「DeepSeek R1」の紹介記事を、2026年10月の状況に合わせて書き直しました。R1からV4までの変化、公式アプリ・API・手元で動かす方法の違い、日本の公的機関が示している注意、ChatGPTとの違いをまとめます。

HowtoAI · 対話AI · 最新版
?この記事はこんな方に
- 「DeepSeek 使い方」を調べていて、いまの画面やモデルを知りたい方
- 仕事でDeepSeekを使ってよいのか、判断に迷っている方
- ChatGPTとDeepSeekのどちらを使うか、決めかねている方
!この記事でわかること
- R1の発表から2026年10月までに、DeepSeekのモデルがどう変わったか
- 公式アプリ・API・手元で動かす方法の違いと、日本の公的機関が示していること
- ChatGPTとの違いと、2025年の比較記事で何が当たって何が外れたか

こんにちは、ヒカリです。
2025年1月にDeepSeek R1の記事を書いてから、DeepSeekのモデルは何度も入れ替わりました。この記事では、いまのモデルと使い方、日本の公的機関が出している注意、使い方による安全面の違い、ChatGPTとの比べ方の順に、一緒に整理していきますね。最後に、2025年の記事の答え合わせもします。
DeepSeekはいまどうなっているか
DeepSeekは、中国・杭州の企業が開発する生成AIです。2025年1月に推論モデル「R1」を出し、低い開発費で高い性能を出したと話題になりました。それから1年9か月。2026年10月の時点で、主力は「DeepSeek-V4」シリーズに代わっています。
公式の更新履歴から、主な出来事を並べます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年1月20日 | 推論モデル「DeepSeek-R1」を公開。私たちの記事はこの10日後に書いた。 |
| 2025年5月28日 | R1の改良版「R1-0528」。推論の精度が上がり、誤った回答(ハルシネーション)が減ったと案内された。 |
| 2025年8月21日 | V3.1。考える動作と考えない動作を、1つのモデルで切り替えられるようになった。 |
| 2025年12月1日 | V3.2。公式の呼び出し名がV3.2に移った。 |
| 2026年4月24日 | V4のプレビュー版を発表。大きい「V4-Pro」(総パラメータ1.6兆、1回に動く部分は490億)と、軽い「V4-Flash」(2,840億、130億)の2種類。入力は100万トークン。重みも公開。 |
| 2026年8月13日 | V4-Proが正式版に。 |
| 2026年9月10日 | 画像を理解できるV4.1-Flash。旧V4-Flashはこちらに置き換わった。 |
| 2026年10月17日 | V4.1-Flash-1017。APIに検索機能も追加された。 |
「R2」という名前のモデルは、公式の更新履歴に出てきません。名前のうわさは出回りましたが、確認できる範囲では、R1の次の主力はV3系、そしてV4でした。
ヒカリちゃんのまとめR1の時代は終わり、いまの主力はV4とV4.1です。「DeepSeek R1」という名前で探しても、いま使える最新のモデルには行き着きません。
DeepSeekの使い方(2026年10月)
いちばん手軽なのは、公式のチャット画面(chat.deepseek.com)です。公式の発表では、V4をここで「Expert(エキスパート)モード」か「Instant(インスタント)モード」で試せると案内されています。スマホ用のアプリもあります。
- 公式サイトを開く。chat.deepseek.com を開き、画面の案内に沿って登録します。
- モードを選ぶ。短い質問や下書きはInstant、手順を追って考えてほしい質問はExpertが目安です。
- 質問を入力する。ChatGPTと同じく、入力欄に文章で頼みます。日本語で書けます。
- 入力する内容を選ぶ。個人情報や社内の資料は入れません。理由は次の章で説明します。
2025年の記事では、画面下の「DeepThink (R1)」ボタンで推論を使う方法を紹介しました。いまはR1が主力ではないので、このボタンの名前や位置は変わっているはずです。
料金について
チャット画面は無料で試せると案内されています。ただし、個人向けの有料プランがあるかどうかは、公式の資料では確かめられませんでした。有料になるのは、開発者向けのAPIです。2026年10月26日に確認したAPIの料金は、100万トークンあたり次のとおりです。
| モデル | 入力(キャッシュなし) | 出力 |
|---|---|---|
| deepseek-flash(混雑時間帯) | 0.30ドル | 1.20ドル |
| deepseek-v4-pro(混雑時間帯) | 1.32ドル | 3.96ドル |
混雑時間帯は、平日の協定世界時1〜4時と6〜10時(中国の祝日を除く)です。それ以外の時間は、料金が半額になります。
ヒカリちゃんのまとめ始めるなら、公式のチャット画面で、InstantかExpertを選んで質問するだけです。画面や登録方法は変わっていることがあるので、2025年の画像はそのままでは当てになりません。
日本での注意と安全な使い方
DeepSeekを仕事で使うかどうかは、性能よりも、入力したデータがどこに行くかで決まります。日本の公的機関が示していることを、まず確認します。
| いつ | 誰が | 何を示したか |
|---|---|---|
| 2025年2月3日(3月5日更新) | 個人情報保護委員会 | DeepSeekのサービスで集めたデータ(個人情報を含む)は、中国のサーバに保存される。中国の法令が適用される。日本向けの体制を持つほかの生成AIとは異なる点に注意が必要、という情報提供。日本語のプライバシーポリシーは2月28日に公開された。 |
| 2025年2月6日 | デジタル庁(政府機関向け) | DeepSeekなどの生成AIを業務で使う場合、リスクを十分に認識し、内閣サイバーセキュリティセンターとデジタル庁に助言を求めて判断するよう求める事務連絡。機密情報は、そもそも取り扱えない。 |
| 2025年2月12日報道 | 民間企業 | 共同通信の報道によると、トヨタ自動車は利用を禁止、ソフトバンクは社内での利用を制限し、会社の端末へのダウンロードを禁じた。三菱重工業も社員の利用を認めていないとされた。 |
個人情報保護委員会の資料は、危険だと断定しているのではありません。保存先と、適用される法令を知らせています。DeepSeekのプライバシーポリシー(2026年2月10日更新)も、集めた情報を中国のサーバに保存すると書いています。また、入力した文章、アップロードしたファイル、チャット履歴、IPアドレスなどを集め、モデルの学習や改善に使うことがあると書いています。学習への利用を断りたい場合は、privacy@deepseek.com にメールで申し出る方法が示されています。
使い方による違い
同じDeepSeekでも、どの方法で使うかで、データの行き先は変わります。
| 使い方 | データの行き先 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 公式のアプリ・Web | DeepSeekの中国のサーバ。学習に使われることがある。 | 公開されている情報についての調べもの。 |
| 公式のAPI | APIは別の規約(Open Platform)で扱われる。私たちは規約の中身を確かめられていない。 | 開発者が、規約を読んだうえで使う。 |
| 他社のクラウド経由 | 重みを提供している他社の規約による。 | 提供元の所在地と規約を確かめられる会社。 |
| 手元で動かす | 自分の環境の中。外部に送らずに済む。 | データを外に出せない業務。ただし準備が要る。 |
手元で動かせるのは、重みがMITライセンスで公開されているからです。ただし、V4-Proは総パラメータが1.6兆あり、個人のパソコンで動かせる大きさではありません。個人が試すなら、R1を小さくした「蒸留モデル」です。たとえばOllamaでは、8B版が5.2GB、32B版が20GBで配られています。これらはQwenやLlamaをもとにした別のモデルで、R1そのものではありません。性能もV4とは別物です。
権利の面では、DeepSeekの利用規約(2025年1月20日更新)は、出力に関する権利をDeepSeekが利用者に譲ると書いています。一方で、結果を公開するときは、内容を確かめ、AIが作ったことを示すよう求めています。規約の準拠法は中国本土の法律です。
ヒカリちゃんのまとめ公式のアプリやWebに入れた内容は、中国のサーバに保存されます。仕事の資料や個人情報は入れず、扱いたいときは、データが外に出ない方法を選ぶのが安心です。
DeepSeekとChatGPTの違い
ChatGPT側のモデルとプランは、ChatGPTのモデルの違いを書いた記事と同じ内容です。2026年10月時点で、ChatGPTの標準はGPT-6です。無料版とGoはGPT-6 Luna、Plus以上はGPT-6 Solです。
| 見るところ | DeepSeek(公式チャット) | ChatGPT |
|---|---|---|
| 無料で使えるモデル | V4系(InstantとExpert) | GPT-6 Luna |
| 有料プラン(日本) | 個人向けは確認できず。APIは従量課金 | Go 月1,400円、Plus 月3,000円、Pro 月16,800円から |
| 一度に入力できる量 | 100万トークン(公式サービスの標準) | 無料版は約12ページ分(27K)。Plusの推論は約320ページ分(256K)。Proの推論は約680ページ分(400K) |
| 手元で動かせるか | 重みはMITで公開。V4-Proは大規模な設備が必要 | この記事では扱わない |
| 入力データの保存先 | 中国のサーバ(プライバシーポリシー) | この記事では扱わない |
ChatGPTの無料版とPlusの違いは無料版とPlusを比べた記事に、GPT-6までのモデルの流れはGPT-5とoシリーズの記事にまとめています。
ヒカリちゃんのまとめ無料で試せる点や、100万トークンまで入力できる点はDeepSeekの強みです。ただ、どちらが賢いかは私たちには断言できないので、用途ごとに見比べてくださいね。
2025年の記事の答え合わせ
私たちは2025年1月30日に「DeepSeek R1とは?ChatGPTとの比較&使い方ガイド」を書きました。いまから見て、どうだったかを確かめます。
| 当時書いたこと | いま振り返ると | 判定 |
|---|---|---|
| V3は1トークンあたり「37億パラメーター」を動かす | 公式のモデルカードでは、総数6,710億のうち370億。単位を取り違えていた。 | 外れ |
| Coderは「1.3億から33億パラメーター」 | モデルカードでは1.3B〜33B、つまり13億〜330億。ここも単位の誤り。 | 外れ |
| 開発費は600万ドル以下 | 600万ドルは、R1のもとになった基盤モデルの費用とされる。R1の学習そのものは、2025年9月に科学誌Natureで公表された補足資料で約29万4千ドルと報じられた。いずれもDeepSeekの自己申告。 | 半分当たり |
| R1はChatGPT最新版と同等の性能と評価された | 当時の評価としては報じられたとおり。ただし、ChatGPTは2026年にGPT-6へ、DeepSeekはV4へ代わり、同じ比べ方はもう成り立たない。 | 半分当たり |
| コードや技術詳細が公開されている | R1もV4も、重みがMITライセンスで公開されている。当時の指摘は当たり。 | 当たり |
| 「DeepThink (R1)」ボタンで推論を使う | R1は主力ではなくなった。いまはInstantとExpertのモード選びになっている。 | いまは違う |
| 7つの課題で比べ、勝ち負けや引き分けを付けた | 1回ずつの試しで、いまの参考にはならない。モデルが両方とも入れ替わった。 | いまは違う |
いちばんの見落としは、入力した内容がどこに保存されるのかを書かなかったことです。
2025年の記事は、使い方と性能の比較に紙面を使い、保存先やプライバシーポリシーには触れていませんでした。それから数日後、個人情報保護委員会とデジタル庁が注意を出しています。いま読み返すと、使う前に知るべき点でした。
天安門事件についての質問にDeepSeekが答えなかった、という2025年の観察も書きました。これは1回の試しで、いまのモデルが同じように振る舞うかは確かめていません。
ヒカリちゃんのまとめ公開されていることや当時の評価は、おおむね正しいものでした。数字の単位の誤りと、データの行き先を書かなかったことは、私たちの反省点です。
仕事ではどう使い分けるか
ここまでの内容を、仕事で判断するときの順番にまとめます。
- まず、入れる情報を決める。お客様の情報、社内の資料、契約書は、公式のアプリやWebには入れません。公開されている情報の調べものなら、使いやすい場面です。
- 会社のルールを確かめる。取引先や勤め先が、DeepSeekを禁止していることがあります。使う前に、情報システムの担当者に聞きます。
- データを外に出せない作業は、手元で動かす方法を考える。大きなモデルは設備が要るので、社内にエンジニアがいない場合は、外部の専門家に相談します。
- 出力は人が確かめる。DeepSeekの規約も、結果を公開するときは内容を確かめ、AIが作ったことを示すよう求めています。ChatGPTでも同じです。
- モデル名を覚えるより、用途で決める。名前は数か月で変わります。用途ごとに、どちらが使いやすいかを書き残しておきます。
ChatGPTの側で、プランごとにどのモデルが使えるかは、ChatGPTのモデルの違いの記事で確認できます。
ヒカリちゃんのまとめ迷ったら、入れる情報を先に決めてから、どのツールを使うかを選びましょう。DeepSeekは、公開情報の調べものから試すのが無理のない始め方です。
DeepSeekについてよくある質問
DeepSeekは無料で使えますか?
公式のチャット画面(chat.deepseek.com)で、V4を試せると案内されています。個人向けの有料プランは、公式の資料では確かめられませんでした。開発者向けのAPIは従量課金です。
DeepSeekは安全ですか?
「安全」とも「危険」とも断定できません。確かなのは、公式のアプリとWebで入力した内容が中国のサーバに保存され、中国の法令が適用されることです(個人情報保護委員会、2025年2月)。個人情報や機密情報は入れないようにします。
DeepSeek R2はいつ出ますか?
公式の更新履歴に「R2」という名前は出てきません。2026年10月時点の主力はV4とV4.1です。
DeepSeekを自分のパソコンで動かせますか?
V4の重みはMITライセンスで公開されていますが、大きなV4-Proは個人のパソコンでは動かせません。R1を小さくした蒸留モデル(Ollamaの8B版は5.2GBなど)なら試せますが、R1やV4そのものではありません。
SOURCES
- DeepSeek API Docs「Change Log」(2026年10月26日確認) api-docs.deepseek.com/updates
- DeepSeek API Docs「DeepSeek-V4 Preview Release」(2026年4月24日。2026年10月26日確認) api-docs.deepseek.com/news/news260424
- DeepSeek API Docs「Models & Pricing」(2026年10月26日確認) api-docs.deepseek.com/quick_start/pricing
- Hugging Face「deepseek-ai/DeepSeek-V4-Pro」モデルカード(2026年10月26日確認) huggingface.co/deepseek-ai/DeepSeek-V4-Pro
- Hugging Face「deepseek-ai/DeepSeek-V3」モデルカード(2026年10月26日確認) huggingface.co/deepseek-ai/DeepSeek-V3
- Hugging Face「deepseek-ai/deepseek-coder-33b-instruct」モデルカード(2026年10月26日確認) huggingface.co/deepseek-ai/deepseek-coder-33b-instruct
- Ollama「deepseek-r1」(2026年10月26日確認) ollama.com/library/deepseek-r1
- 個人情報保護委員会「DeepSeekに関する情報提供」(2025年2月3日、3月5日更新。2026年10月26日確認) ppc.go.jp/news/careful_information/250203_alert_deepseek
- デジタル庁 デジタル社会推進会議幹事会 事務連絡「DeepSeek等の生成AIの業務利用に関する注意喚起」(2025年2月6日。PDF) digital.go.jp(PDF)
- INTERNET Watch(2025年2月6日) internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1660903.html
- DeepSeek プライバシーポリシー(2026年2月10日更新。2026年10月26日確認) cdn.deepseek.com/policies
- DeepSeek 利用規約(2025年1月20日更新。2026年10月26日確認) cdn.deepseek.com/policies
- Asiae(共同通信の報道を引用。2025年2月12日) view.asiae.co.kr
- Scientific American「Secrets of Chinese AI Model DeepSeek Revealed in Landmark Paper」(2025年9月17日) scientificamerican.com
- ChatGPTのモデル・プラン・入力量は、当サイトのChatGPTのモデルの違いの記事の記載(OpenAI Help Center、ChatGPT「プランと料金」)に合わせた。この記事の執筆時には再確認していない
「HowtoAI」は、2024年から multifverse.com で続けてきたAI活用の解説シリーズです。社名があたたかいデジタル(ATATAKAI Digital)に変わったことにともない、2026年10月からはこのブログの一つのカテゴリーとして続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
AIを、どの仕事にどう使うか。
どの情報をどのAIに入れてよいか、会社のルールづくりから一緒に考えます。ツールは入れ替わります。業務に合わせた選び方と使い方をご相談ください。
ATATAKAI Digital に相談する
最終更新 2026年10月26日