Copilot GPT ビルダーはどうなった?|いまCopilotでカスタムGPTを作る方法
Copilot Proの「Copilot GPT ビルダー」は2024年7月に終了し、作ったGPTも削除されました。2024年の記事の答え合わせをしたうえで、いま個人ならCopilot ノートブック、会社ならCopilotのエージェントで、カスタムGPTに近いものを作る手順をまとめます。

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?この記事はこんな方に
- 「Copilot GPT ビルダー」「Copilot カスタムGPT 作成」を調べたのに、画面に作成の入口が見当たらない方
- 2024年にCopilot Proで自分用のCopilot GPTを作っていた方
- 仕事に合わせた自分用のAIアシスタントを、いまMicrosoftの道具で用意したい方
!この記事でわかること
- Copilot GPT ビルダーがいつ、どう終わったのか
- 2024年の記事で、何が当たって何が外れたか
- いま個人と会社で、カスタムGPTに近いものを作る手順

こんにちは、ヒカリです。
「Copilot GPT ビルダー」は、2024年7月に提供を終えています。この記事では、何が起きたのか、2024年の記事は何が当たって何が外れたのかを確かめます。そのうえで、いま個人なら「Copilot ノートブック」、会社なら「エージェント」で同じようなものを作る方法を、順番に見ていきますね。
Copilot GPT ビルダーに何が起きたのか
「Copilot GPT ビルダー(Copilot GPT Builder)」は、有料版の「Copilot Pro」の加入者が、指示と資料を組み合わせて自分用のCopilot(Copilot GPT)を作れる機能でした。2024年3月にすべてのPro加入者に開放され、同じ年の7月10日に新しく作れなくなりました。作ったGPTと、それに関連するデータは、7月14日までに削除されると案内されました。
Copilot Proそのものも、2025年10月に販売を終えています。主な出来事を時系列で並べます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年1月15日 | Microsoftが個人向けの有料版「Copilot Pro」を発表。米国では月20ドルで、日本を含む15か国で提供が始まり、日本の価格は税込月3,200円。同じ発表で、テーマに合わせてCopilotの振る舞いを変える「Copilot GPT」と、Pro加入者が自分で作れる「Copilot GPT Builder」の予定が示された。 |
| 2024年3月 | Copilot GPT BuilderをCopilot Proの全加入者に開放(VentureBeat、3月11日)。私たちの記事はこの直後の3月14日に公開した。 |
| 2024年6月 | MicrosoftがGPT Builderの終了を案内。指示を別の場所にコピーして保存しておくよう呼びかけた。 |
| 2024年7月10日〜14日 | 新しいGPTを作れなくなり、作ったGPTとデータが順に削除された。 |
| 2025年10月 | 「Microsoft 365 Premium」(月3,200円・税込)が登場し、Copilot Proの販売を終了。 |
| 2025年11月 | 資料を集めてCopilotに質問できる「Copilot ノートブック」が、個人向けのMicrosoft 365(Personal・Family・Premium)でも使えるようになる(米国時間11月19日の発表)。 |
| 2026年5月 | 会社向けのエージェント作成機能「Agent Builder」で、作ったエージェントを管理者の確認を経て、組織の「Agent Store」に出せるようになる。 |
| 2026年8月 | Agent Builderで新しく作るエージェントは、使える機能が最初からオンの状態に。「アップロードしたファイル」の表示名は「Attachments(添付ファイル)」に変わる。18日には、個人用と職場用のCopilotアプリが一つにまとめられた。 |
ヒカリちゃんのまとめCopilot GPT ビルダーは、全員に開放されてから約4か月で終わりました。2026年10月のいま、個人向けのCopilotの画面に、Copilot GPTを作る入口はありません。
なぜ終わり、どこへ移ったのか
Microsoftは終了の案内で、細かい理由は書いていません。報道によると、GPTの取り組みを法人・企業向けの場面に移し、個人向けのCopilotではGPTの取り組みをやめる、と説明しました。
実際にその後、「指示と資料を持たせた自分用のCopilot」という考え方は、会社向けのMicrosoft 365 Copilotで「エージェント」という名前で育っていきました。個人向けには、エージェントを作る機能ではなく、資料と指示をまとめておける「Copilot ノートブック」が入りました。2024年のCopilot GPTの要素が、いまどこにあるかを並べます。
| 2024年のCopilot GPT | いまの個人向け(ノートブック) | いまの会社向け(エージェント) |
|---|---|---|
| 振る舞いの指示(Configureタブ) | ノートブックの[手順]に書く | エージェントの指示として書く。[構成]で直せる |
| ファイルのアップロード(RAG) | [参照]にファイルを追加。アップロード、OneDrive、ドラッグで入れられる | SharePointのファイルや添付ファイルを知識として持たせる(契約によって使えない場合がある) |
| Web検索 | 一般に公開されたWebページのリンクを参照に追加できる | Web検索を知識の元として使える |
| 画像生成 | 今回確認したサポートページには記載がなかった | 画像を作る機能を持たせられる |
| ほかの人との共有 | ノートブックを共有すると、指示も一緒に見て編集できる | 社内で共有できる。管理者の確認を経て、組織のAgent Storeに出せる |
ヒカリちゃんのまとめCopilot GPTの考え方は、会社向けの「エージェント」に引き継がれました。個人の方は、資料と指示をまとめる「ノートブック」がいちばん近い道具になります。
2024年の「Copilot GPT ビルダー」記事の答え合わせ
私たちは2024年3月、Copilot GPT ビルダーの公開を伝える記事を書き、6月に終了のお知らせを書き足しました。当時書いたことが、いまから見てどうだったかを確かめます。
| 当時書いたこと | いま振り返ると | 判定 |
|---|---|---|
| プログラミングなしで、チャットで指示するだけで自分用のGPTを作れる | 当時の機能の説明として正しい。いまの会社向けのエージェントも、やりたいことを文章で伝えて作る形を受け継いでいる。 | 当時は正確 |
| 利用できるのは「月額30ドルのCopilot Pro」の加入者 | Copilot Proは米国で月20ドル、日本では税込月3,200円だった。30ドルは会社向けの「Copilot for Microsoft 365」の1人あたりの月額。出典にした海外記事の金額をそのまま書いてしまった。 | 外れ |
| 「Create」タブで作り、「Configure」タブで名前・説明・指示を直す。ファイルを上げてRAGに使える | 当時の画面の説明として正しい。指示と資料を持たせる考え方は、ノートブックとエージェントにそのまま残っている。 | 当時は正確 |
| GPTストアのような「Copilot Store」を出すかは明らかにされていない | 個人向けのストアは出なかった。会社向けには、組織の中で作ったエージェントを並べる「Agent Store」がある。 | 半分当たり |
| 作れるのはデスクトップだけ。作ったGPTはPCとモバイルで共有できる | 当時の説明としては妥当。いまの会社向けのAgent Builderも、スマホのアプリでは作れない。 | 当時は正確 |
| 技術がなくてもカスタムAIを作れる強力なツールで、企業の情報検索や自動化に役立つ | 個人向けの機能としては約4か月で終わり、作ったGPTも削除された。企業での活用という見立ては、会社向けのエージェントとして実現した。 | 半分当たり |
いちばんの見落としは、作ったGPTが消えたときのことを考えていなかったことです。
終了が案内されてから削除まで、およそひと月しかありませんでした。指示の文章や、アップロードした資料を手元に残していなければ、作ったものはそのまま失われます。当時の記事は作り方を紹介するだけで、この点に触れていませんでした。料金の誤りも、公式ページで確かめずに書いたことが原因です。
ヒカリちゃんのまとめ機能の説明は当時としては正確でしたが、料金は間違えていました。そして「いつか消えるかもしれない」という視点が抜けていました。私たちが反省しているところです。
個人でカスタムGPTのようなものを作るなら:Copilot ノートブック
個人のMicrosoftアカウントで使える中では、「Copilot ノートブック」が、2024年のCopilot GPTにいちばん近い道具です。資料を「参照」として登録し、ノートブックごとに「手順」(Copilotへの指示)を書いておけます。Microsoftのサポートページでは、Microsoft 365 Personal、Family、Premium、Proの加入者が使えると案内されています。
手順は、Microsoftのサポートページ(2026年10月26日確認)にもとづきます。
- microsoft365.com を開いてサインインする。Microsoft Copilot アプリのWeb版です。個人用と職場用の両方のアカウントを持っている場合は、個人用になっているかを確かめます。
- 左側の[ノートブック]から[すべてのノートブック]を開き、[新しいノートブック]を選ぶ。
- 名前を入れ、[参照にコンテンツを追加]で資料を入れる。アップロード、OneDriveからの選択、ドラッグ アンド ドロップで追加できます。Word、PowerPoint、Excel、PDF、テキストなどに対応しています。最後に[作成]を選びます。
- 右上の[その他のオプション(…)]から[手順]を開き、指示を書いて[保存]する。2024年のCopilot GPTで「Configure」に書いていた内容を、ここに書くイメージです。指示はいつでも直せます。
- いつもの質問で試す。答えが参照の資料にもとづいているか、指示どおりの形で返ってくるかを確かめます。
たとえば小さなお店なら、料金表やよくある質問の資料を参照に入れ、手順に「答えはです・ます調で、3行以内。料金は参照の資料にある数字だけを使い、資料にないことは『資料にはありません』と答える」と書いておくと、問い合わせへの返事の下書きに使えます。参照には、一般に公開されているWebページのリンクも追加できますが、ログインや有料の登録が必要なページは使えません。
| 個人向けプラン | 料金 | ノートブックについて |
|---|---|---|
| Microsoft 365 Personal | 月2,130円/年21,300円 | 1人用。ノートブックを使える。 |
| Microsoft 365 Family | 月2,740円/年27,400円 | 最大6人で使えるが、AIの機能を使えるのは契約した本人だけ。 |
| Microsoft 365 Premium | 月3,200円/年32,000円 | Copilotの利用上限が大きい。Copilot Proの後継。 |
料金はMicrosoftの公式ページで2026年10月26日に確認したものです。プランの違いと、無料版でできることは「Copilotの使い方(2026年版)」にまとめています。
ヒカリちゃんのまとめ個人の方は、資料を「参照」に入れて、指示を「手順」に書く。この2つで、2024年のCopilot GPTに近い使い方ができます。
会社でカスタムGPTのようなものを作るなら:Copilotのエージェント
会社のアカウント(Microsoft Entra)でMicrosoft Copilot アプリを使っている場合は、「エージェント」を作れます。作る機能は「Agent Builder」と呼ばれ、Microsoft Learnでは、文章でやりたいことを説明して、特定の業務に合わせたエージェントを作る道具と説明されています。作れる場所は microsoft365.com/chat、office.com/chat、TeamsのデスクトップとWeb版で、スマホのアプリでは作れません。
Microsoftのサポートページ「Microsoft Copilot を使用して独自のエージェントを構築する」(2026年10月26日確認)の手順です。
- Microsoft Copilot アプリを開く。会社のアカウントでサインインしていることを確かめます。
- 左側の[エージェント]で[新しいエージェント]を選ぶ。
- エージェントにしてほしいことを書いて[送信]する。質問に答えていくと、エージェントができあがります。一覧からテンプレートを選んで始めることもできます。
- 右側で試し、必要なら[構成]で直す。指示や知識の元(SharePoint、Webなど)を整えます。
- 問題がなければ[作成]を選ぶ。作ったエージェントは、共有するまで自分だけのものです。
エージェントに何を持たせられるかは、会社の契約で変わります。Microsoft Learnの説明(2026年9月30日更新)を整理します。
| 会社の契約 | エージェントに持たせられるもの |
|---|---|
| Copilot Chatのみ(Copilotの追加ライセンスなし) | 指示とWeb検索が中心。画像生成やコードの実行も表の上では使える。利用量には上限がある。 |
| Copilot Chat+従量課金(Copilot Credits) | 上に加えて、SharePointのデータ、Copilotコネクタ、エージェントに入れたファイルの内容。社内データを使うエージェントの利用に料金がかかる。 |
| Microsoft 365 Copilotのライセンス | 上に加えて、メール、人の情報、Teamsのメッセージや会議まで使える。 |
中小企業向けの「Microsoft 365 Copilot Business」は、Microsoftの公式ページ(2026年10月26日確認)で1ユーザー月2,698円(通常3,148円、税抜・年払いの月額相当)です。2,698円は2026年12月31日までの割引で、初年度だけの価格です。外部のサービスにつなぐ動作や、決まった流れの自動化が必要になったら、作ったエージェントを「Copilot Studio」にコピーして作り込む、と案内されています。
ヒカリちゃんのまとめ会社のアカウントなら、[エージェント]の[新しいエージェント]から作れます。社内の資料を使えるかは契約しだいなので、先に担当者に確かめておくと安心です。
Copilotで自分用AIを作る前に決めておきたいこと
Copilot GPTは、案内からひと月ほどで削除されました。ChatGPTのカスタムGPTも、2026年12月11日に提供を終える予定です(詳しくは「カスタムGPTの作り方:GPTsの終了といまの代わり」)。自分用のAIを作るとき、私たちは次の5つを先に決めるようにしています。
- 指示の文章と資料は、手元にも置く。ノートブックの手順やエージェントの指示は、WordやOneDriveにも保存しておきます。ツールが変わっても、同じ指示をほかのAIで使い直せます。
- アカウントを確かめてから入れる。個人用と職場用のCopilotが一つのアプリにまとまったので、取り違えが起きやすくなっています。お客様の情報や社外秘の資料は、個人用のアカウントに入れません。
- 共有の範囲を先に決める。Microsoft Learnによると、エージェントがSharePointのファイルを使う場合、組織の全員と共有するときはファイルの閲覧権限を自分で直す必要があります。見せてよい人にだけ見える設定かを確かめます。
- 作った文章や画像の権利を確かめる。画像を作る機能を持たせたエージェントで作ったものを外に出す前に、実在の人物、既存のキャラクター、他社のロゴや作品に似ていないかを見ます。個人向けCopilotの規約については「Copilotの使い方」の05にまとめています。
- 答えは下書きとして扱う。参照の資料にない数字や日付が出てきたら、元の資料で確かめてから使います。
ヒカリちゃんのまとめ道具はまた変わるかもしれません。指示の文章と資料を手元に残しておけば、次の道具でもすぐに作り直せます。
Copilot GPT ビルダーについてよくある質問
Copilot GPT ビルダーはもう使えませんか?
使えません。2024年7月10日に新しく作れなくなり、作ったGPTも7月14日までに削除されると案内されました。Copilot Proも2025年10月に販売を終えています。
無料のCopilotで、自分用のCopilotを作れますか?
個人向けの無料版で、Copilot GPTのような自分用のアシスタントを作る機能は、今回確認した公式ページでは見当たりませんでした。個人ならMicrosoft 365 PersonalなどでCopilot ノートブックを使うのが、いちばん近い方法です。
会社で作ったエージェントは、ほかの社員も使えますか?
共有すれば使えます。2026年5月からは、管理者の確認を経て、組織の「Agent Store」に載せることもできます。社内の資料を知識として使えるかは、会社の契約によって変わります。
ChatGPTのカスタムGPT(GPTs)とは何が違いますか?
考え方は同じで、指示と資料を持たせた自分用のAIです。ChatGPTのGPTsも2026年12月11日に提供を終える予定で、個人向けのプランではもう新しく作れません。ChatGPT側の代わりの方法は「カスタムGPTの作り方」の記事にまとめています。
SOURCES
- Official Microsoft Blog「Bringing the full power of Copilot to more people and businesses」(2024年1月15日) blogs.microsoft.com
- ITmedia Mobile「Microsoftが個人向け『Copilot Pro』をリリース」(2024年1月16日) itmedia.co.jp/mobile/articles/2401/16/news131.html
- VentureBeat「Microsoft opens its Copilot GPT Builder to all Pro subscribers」(2024年3月11日) venturebeat.com
- Redmond Channel Partner「Microsoft To Wind Down Copilot Pro's 'GPT Builder' Feature」(2024年6月12日) rcpmag.com
- PCWorld「Microsoft is killing a huge AI feature in Copilot Pro」(2024年6月11日) pcworld.com
- Windows Blog for Japan「Microsoft 365 Premium のご紹介」(2025年10月2日) blogs.windows.com/japan
- 窓の杜「『NotebookLM』的なマイクロソフトのAIノート『Copilot Notebooks』が消費者向けに公開」(2025年11月27日) forest.watch.impress.co.jp/docs/news/2066584.html
- Microsoft サポート「Microsoft Copilot ノートブックの使用を開始する」(最終更新 2026年9月、2026年10月26日確認) support.microsoft.com
- Microsoft サポート「Microsoft Copilot Notebook にカスタム手順を提供する」(最終更新 2026年2月、2026年10月26日確認) support.microsoft.com
- Microsoft サポート「Microsoft Copilot Notebook への参照を追加する」(最終更新 2026年6月、2026年10月26日確認) support.microsoft.com
- Microsoft サポート「Microsoft Copilot を使用して独自のエージェントを構築する」(2026年10月26日確認) support.microsoft.com
- Microsoft Learn「Agent Builder overview」(2026年9月30日更新、2026年10月26日確認) learn.microsoft.com
- Microsoft Learn「Set up your development environment for a Microsoft 365 Copilot plugin」Agent capabilities and licensing models(2026年9月30日更新、2026年10月26日確認) learn.microsoft.com
- Microsoft 365 メッセージ センター MC1280557「Submit agent to the Agent Store from Agent Builder」(2026年4月15日) mc.merill.net/message/MC1280557
- Microsoft 365 メッセージ センター MC1454377「Agent Builder capabilities update」(2026年8月13日) mc.merill.net/message/MC1454377
- Microsoft サポート「個人、職場、学校アカウントの Copilot アプリの更新」(2026年10月26日確認) support.microsoft.com
- Microsoft「個人向け Microsoft 365 と Copilot」プランと料金(2026年10月26日確認) microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/for-individuals
- Microsoft「小規模ビジネス向け Microsoft Copilot」価格(2026年10月26日確認) microsoft.com/ja-jp/copilot/solutions/business
「HowtoAI」は、2024年から multifverse.com で続けてきたAI活用の解説シリーズです。社名があたたかいデジタル(ATATAKAI Digital)に変わったことにともない、2026年10月からはこのブログの一つのカテゴリーとして続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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最終更新 2026年10月26日