画像生成AI「Whisk」は終了しました|使い方記事の答え合わせと、いまFlowで画像を組み合わせる方法
「Whiskの使い方」を紹介した記事を、Whiskの終了に合わせて書き直しました。Googleの画像生成AI「Whisk」は2026年4月30日に提供を終え、機能は「Flow」に移っています。何が起きたのか、当時の記事の答え合わせ、いまFlowで画像を組み合わせて作る方法と権利の注意点をまとめます。

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?この記事はこんな方に
- 「Whisk 使い方」を調べていて、Whiskを開いたらFlowという別の画面が出てきた方
- Whiskで作った画像がどうなったのか気になっている方
- 手持ちの写真を組み合わせて、商品イメージやSNS用の画像を作りたい方
!この記事でわかること
- Whiskがいつ終わり、どこに移ったのか
- 2025年の使い方記事で、何が当たって何が外れたか
- いまFlowで画像を組み合わせて作る手順と、権利の注意点

こんにちは、ヒカリです。
「Whiskの使い方」を調べてここに来た方に、まずお伝えしたいことがあります。Whiskは2026年4月30日に提供を終え、画像を組み合わせる機能はGoogleの「Flow」に移りました。この記事では、何が起きたのか、2025年に私たちが書いた記事の答え合わせ、そしていまFlowで同じように画像を作る方法と権利の注意点を、順番に一緒に見ていきますね。
画像生成AI「Whisk」に何が起きたのか
Googleの画像生成AI「Whisk」は、2026年4月30日に提供を終えました。主な機能は、同じGoogleの画像・動画制作ツール「Flow」に移っています。いまWhiskの旧URL(labs.google/fx/tools/whisk)を開くと、Flow(flow.google.com)に転送されます。転送は2026年10月26日に私たちが確認しました。
米国での発表から数えると、およそ1年4か月です。主な出来事を時系列で並べます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年12月16日 | Google LabsがWhiskを発表。「主題」「シーン」「スタイル」の画像を入れて組み合わせる仕組みで、裏側ではGeminiが画像の説明文を書き、画像生成モデル「Imagen 3」がそれをもとに画像を作る。最初は米国のみの提供だった。 |
| 2025年2月12日 | 日本を含む100以上の国と地域で順次提供を開始。18歳以上が対象。日本向けに「カプセルトイ」と「お弁当」のテンプレートが加わった。私たちの記事はこの時期に書いた。 |
| 2025年4月15日 | Whiskで作った画像を、動画生成モデル「Veo 2」で8秒の動画にする「Whisk Animate」が加わる。 |
| 2026年2月25日 | GoogleがWhiskとImageFXの機能をFlowに移すと発表。Flowには画像生成モデル「Nano Banana」が組み込まれ、3月からはWhiskの作品をFlowへ移す手続き(希望した人のみ)ができると案内した。 |
| 2026年2月26日 | 新しい画像生成モデル「Nano Banana 2」を発表。Flowの標準の画像モデルになり、クレジットを使わずに生成できると案内された。 |
| 2026年3月12日 | Google Workspaceの公式ブログが、Whiskを4月30日に終了すると告知。期限を過ぎてライブラリに残っている画像は完全に削除され、元に戻せないと明記した。 |
| 2026年4月30日 | Whiskの提供終了。 |
ヒカリちゃんのまとめWhiskは単独のサービスとしては終わり、画像を組み合わせる機能はFlowに引き継がれました。「Whisk 使い方」で調べている方は、これからはFlowの使い方を見てくださいね。
なぜWhiskはFlowに移ったのか
Googleは「終了」よりも「移行」という言葉で説明しています。2026年2月25日の公式ブログでは、WhiskとImageFXという画像生成の実験から、いちばん良い機能をFlowに直接移すと書きました。理由として挙げたのは、画像を作る、直す、動かすを一つの作業場所でできるようにすることです。
Flowは、もともとAIで動画を作り、編集するためのツールでした。この刷新で画像の生成が画面の中心に置かれ、作った画像をそのまま動画の素材や最初のコマに使えるようになりました。あわせて、画像の一部を範囲で選んで、そこだけを指示で直す機能も加わっています。
Whiskでも、2025年4月からは画像を短い動画にできました。ただ、画像を作る場所と動画にする場所が分かれていたのに対し、Flowでは同じ画面の中で行き来できます。
ヒカリちゃんのまとめ公式に示された理由は「画像と動画を一つの場所で作れるようにするため」です。Whiskの考え方が消えたのではなく、もっと大きな道具箱の中に入った、と考えるとわかりやすいと思います。
Whiskの使い方記事(2025年)の答え合わせ
私たちは2025年2月、Whiskが日本で使えるようになった直後に、使い方を画面つきで紹介しました。当時書いたことが、いまから見てどうだったかを確かめます。
| 当時書いたこと | いま振り返ると | 判定 |
|---|---|---|
| テキストを書かなくても、主題・場面・スタイルの画像を組み合わせて新しい画像を作れる | Googleの説明どおり。画像を「素材」として入れる考え方は、いまのFlowにも残っている。 | 当時は正確 |
| 土台の技術は画像生成モデル「Imagen 3」 | 当時は正確(Geminiが説明文を書き、Imagen 3が画像を作る)。いまFlowの画像モデルはNano Bananaシリーズに替わった。 | 当時は正確 |
| 日本ではまだ使えない。ウェイティングリストに登録を | 記事の中で「2025年2月12日から日本でも使える」と追記したが、FAQには「日本ではまだ使えない」が残っていた。 | 外れ |
| 日本語より英語でプロンプトを書くほうが、うまくいく | Googleも当時から英語を勧めていた。いまのFlowのヘルプも、よい結果のために英語のプロンプトを勧めている。 | 当たり |
| 細かい部分まで編集する用途には向かない | Whiskについては正確。Flowでは、範囲を選んでそこだけ直す機能が加わった。 | 半分当たり |
| 同時に発表された動画生成モデル「Veo 2」で、今後の広がりが期待される | 2025年4月にWhisk Animateとして動画化は実現した。ただしWhisk自体は2026年4月に終わり、広がった先はFlowだった。 | 半分当たり |
いちばんの見落としは、入れる画像の権利について1行も書かなかったことです。
記事では「自分の写真をモデルにして」と例を挙げましたが、他人の写真や有名なキャラクター、他社の商品写真を入れたらどうなるかには触れていませんでした。画像を組み合わせる道具では、入れる画像そのものが権利の入り口になります。この点は6章でまとめます。
ヒカリちゃんのまとめ機能の説明は、当時としてほぼ正確でした。外れたのは日本での提供状況の書き方と「この先」の見通しで、抜けていたのは権利の視点です。
Whiskで画像を作っていた方へ
Google Workspaceの公式ブログ(2026年3月12日)では、終了に向けて次のように案内されていました。
- Whiskの画面に出る案内から、作品をFlowへ移す手続きができた。自動では移らず、希望した人だけが対象だった。
- 期限までは、Whiskから画像を直接ダウンロードすることもできた。
- 2026年4月30日を過ぎてライブラリに残っていた画像は、完全に削除され、元に戻せない。
移す手続きを済ませた方は、Flowのライブラリを確認してください。WhiskとFlowは同じAIクレジットの仕組みを使っているため、残っていたクレジットもFlowでそのまま使えると案内されています。
Flowを提供していない国や地域では、移す先がないまま4月30日に使えなくなりました。日本はFlowを使える国に入っています。
ヒカリちゃんのまとめ移す手続きをしなかった場合、Whiskの画像はもう残っていません。手元にダウンロードした画像があれば、それが唯一の控えなので大切に保存しておいてくださいね。
Flowの使い方:Whiskのように画像を組み合わせて作る
手持ちの写真を入れて新しい画像を作る使い方は、いまはFlowでできます。Flowのヘルプで案内されている内容をもとに、始め方と画像の作り方をまとめます(2026年10月26日確認)。
- パソコンでFlowを開く。ChromeやEdgeなどChromium系のブラウザで flow.google.com を開き、Googleアカウントでログインします。細かい編集機能はパソコン向けとされています。
- プロジェクトを開いて「画像」を選ぶ。プロンプト欄でモデル名をクリックし、「画像」を選びます。縦横比、生成する枚数、使うモデルもここで選びます。
- 組み合わせたい画像を「素材」として加える。プロジェクトに入れた画像のメニューから「プロンプトに追加」を選ぶと、プロンプトの参照として使えます。
- 役割を文章で伝えて「生成」を押す。Whiskの「モデル」「背景」「スタイル」の箱はありません。たとえば「1枚目の犬を、2枚目の草原に置き、3枚目の絵のタッチで」のように、どの画像を何に使うかを書きます。
- 直したいときは「エージェント」を使う。エージェントをオンにして、直したい画像をプロンプト欄にドラッグし、変えたい点を書きます。元の画像は残ります。
画像のモデルは3つから選べます。追加料金なしで使える標準のモデルが「Nano Banana 2 Lite」、速さと品質のバランスを取った「Nano Banana 2.1」、細かい指定に強い「Nano Banana Pro」です。Nano Banana Proは、最上位のGoogle AI Ultraでの標準モデルです。
1日50クレジット。画像は標準モデルのNano Banana 2 Liteを追加料金なしで使えます。
2TBの保存容量つきは月1,450円。1日50クレジットに加えて、毎月200クレジット。
1日50クレジットに加えて、毎月1,000クレジット。動画を多く作るならこちら。
料金はGoogle Oneの料金ページ、クレジット数はFlowのヘルプで、2026年10月26日に確認したものです。使わなかったクレジットは翌日や翌月に繰り越されません。追加のAIクレジットを買う仕組みもありますが、日本では利用できないと案内されています。なお、Nano Banana 2はGeminiアプリでも使えます。
ヒカリちゃんのまとめWhiskの3つの箱はなくなりましたが、画像を素材として入れて、役割を文章で伝えれば同じように作れます。料金と使うクレジットは変わりやすいので、生成の前に画面で確かめてくださいね。
画像を組み合わせるときの権利と、Whiskの終了から学べること
Whiskのように画像を入れて作る道具では、できあがった画像より先に、入れる画像の権利を考える必要があります。
Flowのヘルプは、使い方はGoogleの利用規約に従うこと、Googleは利用者が生成したオリジナルのコンテンツの所有権を主張しないこと、有害なものや違法なものの生成を禁じるポリシーがあることを示しています。また、Flowで作った画像や動画には、目に見えない電子透かし「SynthID」が入ります。所有権を主張しないということは、他人の権利を侵してよいという意味ではありません。
日本では、文化庁が2024年3月に「AIと著作権に関する考え方について」を取りまとめています。AIで作った画像でも、既存の作品に似ていて、その作品をもとに作られていれば、ふつうの著作権侵害と同じように判断される、という整理です。参照として画像を入れる使い方では、「もとにした」ことがはっきりしている点に注意が必要です。
そのうえで、私たちは次の4つを先に決めるようにしています。
- 入れる画像は、自分で撮ったものか、使う許可のあるものにする。他人の顔写真、アニメやゲームのキャラクター、他社のロゴや商品写真は入れない。
- 仕事で使う前に、人の目で確かめる。元にした画像や既存の作品に似すぎていないかを見る。
- 作った画像は自分の手元に置く。Whiskでは、移す手続きをしなかった画像が期限後に消えました。社内のドライブに保存しておく。
- ツールではなく「組み合わせ方」を残す。どの写真を、どの場面に、どんなタッチで組み合わせたか。そのメモは、次のツールでもそのまま使えます。
ヒカリちゃんのまとめ画像を入れる道具では、何を入れるかがいちばん大事です。そして作ったものは、サービスの外にも保存しておきましょう。
Whiskの終了とFlowについてよくある質問
Whiskはもう使えませんか?
使えません。2026年4月30日に提供を終えました。旧URLを開くと、Flowに転送されます。
Whiskで作った画像は取り戻せますか?
期限までにFlowへ移したか、ダウンロードした画像だけが残っています。4月30日を過ぎてWhiskのライブラリに残っていた画像は、完全に削除されたと案内されています。
Flowは無料で使えますか?
サブスクリプションがなくても1日50クレジットがもらえ、画像の標準モデル「Nano Banana 2 Lite」は追加料金なしで使えると案内されています。ほかのモデルや動画ではクレジットを使います。
Flowは日本語で使えますか?
日本はFlowを使える国に入っていて、画面は日本語にも対応しています。ただしヘルプでは、よい結果のために英語のプロンプトを勧めています。
SOURCES
- Google「Whisk: Visualize and remix ideas using images and AI」(2024年12月16日) blog.google/technology/google-labs/whisk
- Google Japan Blog「Whisk: 頭にあるアイデアをパッとかたちに」(2025年2月12日) blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/whisk
- 窓の杜(2025年2月13日) forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1662342.html
- TechCrunch「Google's Veo 2 video generator comes to Gemini」(2025年4月15日) techcrunch.com
- Google「New ways to create and refine content in Flow」(2026年2月25日) blog.google
- PC Watch(2026年2月27日) pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2089318.html
- Google「Nano Banana 2」発表(2026年2月26日) blog.google
- Google Workspace Updates「Whisk is moving to Flow on April 30, 2026」(2026年3月12日) workspaceupdates.googleblog.com
- Google Flow ヘルプ「Where you can use Flow」(2026年10月26日確認) support.google.com/flow/answer/16353544
- Google Flow ヘルプ「Get started with Google Flow」(2026年10月26日確認) support.google.com/flow/answer/16353333
- Google Flow ヘルプ「Create & edit images in Google Flow」(2026年10月26日確認) support.google.com/flow/answer/16729550
- Google Flow ヘルプ「Google Flow のモデルと対応機能の詳細」(2026年10月26日確認) support.google.com/flow/answer/16352836
- Google Flow ヘルプ「Manage your Google Flow credits」(2026年10月26日確認) support.google.com/flow/answer/16526234
- Google One 料金プラン(2026年10月26日確認) one.google.com/about/plans
- 文化庁「AIと著作権について」(2026年10月26日確認) bunka.go.jp
- Google「Google AI のプランと料金(日本)」(2026年10月26日確認) gemini.google/jp/subscriptions
「HowtoAI」は、2024年から multifverse.com で続けてきたAI活用の解説シリーズです。社名があたたかいデジタル(ATATAKAI Digital)に変わったことにともない、2026年10月からはこのブログの一つのカテゴリーとして続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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最終更新 2026年10月26日

